No.3 腰痛について
ある調査によると、日本人の8割以上の方に腰痛の経験があり、腰痛は国民病といっても過言ではありません。なぜこれほどまでに多くの方が腰痛を経験するのでしょうか?まずは腰痛のメカニズムについて説明します。
もともと背骨には生理的な弯曲があり、腰の骨も前に反っています(前弯)。この弯曲がしなることにより腰への過度な負担を軽減し、腰部を守っています。しかし現代社会はデスクワークが多く、移動手段も歩くことが減り移動中も座っていられる便利な世の中になりました。座っている姿勢が続くと腰は後ろに丸くなります。
もともと人の背中は丸くなってゆく傾向がある上に長期間座る姿勢が多い生活を送っていると、腰の骨は徐々に後ろへとズレていきこれを知らせるため痛みが出るのです。
腰の骨が後ろへズレてくると腰周りの筋肉も腰が丸くならないよう緊張して壁を作ります。ですから腰のハリというのは筋肉が問題なのではなく、あくまでも腰の骨が前に反っていないことが問題なのです。腰が前に反っていれば筋肉は緊張する必要が無くなるので、ハリもなくなるのです。
腰の状態をみる時に前屈してチェックするという方が多いと思いますが、前述の通り実は後屈がとても大切なのです。さあ、皆さんも後屈してみて痛みや、反りづらさがないかチェックしてみましょう。